なぜ防錆が必要なの?
自動車は製造された瞬間から老化が始まる
進行が一番早い老化は酸化による「錆」
購入した時はとてもキレイで美しい自動車。自分の憧れの車が手に入ったあの感激の日を覚えている方はたくさんいるのではないでしょうか。「この車は、ずっとキレイなまま…」と思いたいですが、自動車は人間が生まれた瞬間から老化するのと同じで、購入した時からすでに老化が始まります。
自動車は、特に下廻りの部品は大部分が鉄を使用しています。鉄は酸化しやすい金属であることはみなさんもご承知だと思います。雨水、着雪、凍結防止剤・融雪剤散布、温泉臭気ガスなど、私たちが住む環境は自動車の鉄製部品を酸化させ錆やすい環境にあります。
防錆が必要になった理由
また、防錆が必要になった主な理由として、高性能化による自動車の長寿命化、買い替え需要の減少、冬季都市環境整備の充実による凍結防止剤・融雪財散布増加があげられます。
しかし、日本では、適切な防錆対策はなかなか進まず「修理をしてもしても錆が止まらない」といったお客様の声が絶えないのが現状です。
しかし、世界に目を向けると、車先進国・環境先進国ドイツは新車販売時にすでに防錆が施工されているなど、防錆に対する意識がとても高く、それと共に防錆技術も格段に進化しています。日本でもようやくドイツの防錆技術を取り入れる動きが出てきており、飛騨地域は当社がいち早くその技術を導入しました。
自動車の長寿命化
自動車の平均使用年数の変化
高性能化による自動車の長寿命化はみなさんも感じられていることと思います。ひと昔前は、エンジンの寿命は10万キロが目安でしたが、今では、整備をしっかり行えば30万キロも可能です。その分、同じ自動車を使用する期間が長くなります。(右グラフ参照)
しかし、エンジンが長持ちしても、ボディーが錆てボロボロになってしまえば、車の寿命が短くなるのは当然です。
このエンジン寿命とボディー寿命のバランスが崩れたことは、防錆が必要になった大きな理由のひとつになりました。
環境問題と自動車価格の高騰
また、性能だけはなく、ひと昔と比べ、自動車価格もずいぶん高くなったと思いませんか?例えば20年ほど前、1,800ccセダンの新車価格が約200万円だったのが、今では約300万円。自動車が高くなった分、できる限り長く乗りたいと思うのは当然ですよね。
自動車の高性能化が進めば、その分自動車価格が高くなるのは当たり前。自動車の技術革新は今後もどんどん進化していきます。ハイブリッド車は当然、電気自動車など環境に優しい車の時代はすぐそこにあります。
そんな時代が来るからこそ、環境のことも考慮する防錆が当たり前になる時代になるのではないでしょうか。
買い替え需要の減少
「車はできるだけ長く乗りたい」という価値観の変化
今は、若者の車離れとよくいわれますが、まだまだ、私たちの生活にとって車はなくてはならないものです。特に高齢者の方は移動手段として車は大事なもの。70代のドライバーがたくさんいるのが現状です。70代にもなると車の買い替えはなかなかできません。「この車を最後まで使いたいから防錆をお願いしたい」というお客様もいます。このような高齢者の方の声に防錆はお役に立てる大きな技術だと思っています。
また、小さなお子様を持つご家族のためにも防錆はお役に立てます。お子様の誕生と共にワンボックスタイプのファイミリーカーを購入する方も多いのではないでしょうか。ファミリーカーはセダンと比べ価格が高く、簡単に買い替えはできないもの。長く乗れば乗るほど、車に家族の思い出がたくさん詰まっていきます。そんな大切なファミリーカーを少しでも長く使用するために防錆は必要です。
このように「車はできるだけ長く乗りたい」という価値観に変化する今。防錆は単なる施工作業のひとつではなく、お客様の生活そのものを支える大きな力になる技術であると当社は考えています。
雨水・雪・凍結防止剤・融雪剤・潮風・温泉臭気ガスなどに環境による錆の発生
環境による錆の発生を想定していない自動車メーカー
錆の発生は、雨水・雪・凍結防止剤・融雪剤・潮風・温泉臭気ガスなどの環境要因により起こる場合がほとんどです。しかし、錆びる原因がわかっているのですが、自動車メーカーが製造段階で防錆の対応しているかといえばそうではありません。
私たちが住む環境は、自動車にとって錆やすい環境だということは前述しましたが、だからこそ、自動車を購入した時点でしっかり防錆対策をすることが何よりも必要になってきます。
意外に多い外側ピカピカ、下廻りボロボロ
また、意外に多いのが外観ボディーの見えるところは意識的にメンテナンスを行っているけど、下廻りのメンテナンスを怠りボロボロになっていることです。このことが原因で車検が通らないことも珍しくはありません。
このようなことにならないためにも、購入時の防錆コーティングと下廻りのメンテナンスはとても重要です。
防錆コーティング技術の進歩
以上、防錆が必要な理由をご説明しましたが。次に考えなければいけないことは、防錆対策の技術です。当社は、自動車関連市場で起こる未来を想定して、以前から防錆対策の研究と技術の実用化に取り組んできました。そして、防錆対策のサービスとしてオートボディーツタのオリジナル防錆プログラムである「SABIN(サビン)コーティング」を開発しました。
「SABIN(サビン)コーティングとは」 ページで当社の防錆技術をご説明します。